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虚構の人生 前書き3

 アメリカ映画で、シュワルツネッガー主演の「トータル・リコール」は、しがない安月給の男が夢を買いに行って、実は自分がもと、別人だと知り、火星に行って大活躍する映画だが、その中で印象に残るシーンがある。
 主人公クウェードを元に戻すため、夢を売った会社の医師が来て、「今のあなたは夢を見ているのだ」と説得する。そして、「夢から覚めるにはこの薬を飲まなければならない」というのだ。だが、クウェードは、医者の顔から汗が流れるのを見て、元の自分こそ夢を見ていたのであり、今の自分が現実だと悟る。彼に薬を飲ませようとする。だが、彼は、これは夢ではないと自覚する。
 最後まで飽きさせない映画で面白いのだが、見終わった後、ふと考えさせられる。どっちが夢だったんだろうと。
 現実と夢とどっちがどっちかについては、みんな言うだろう。これが現実で、あれは夢だと。だが、絶対にそうかとたずねれば、はっきりといえないはずだ。証拠はないのだ。
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虚構の人生 前書き2 邯鄲之夢

 昔、盧生という青年が、邯鄲で導士の呂翁から枕を借りて眠ったところ「、富貴を極めた50年余りを生きることができたという。だが、目覚めてみれば、炊きかけの大栗もまだ炊き上がっていないくらいのわずかな時間だったという。
 [枕中記」という書物から出たこの故事が[邯鄲之夢」という四字熟語になっている。人生はほんとに夢のようだ。栄枯盛衰もすべて一晩の夢のうち。わが人生も何と波乱万丈であったことか、すでに、何度も夢から覚めて自分の夢のような生涯に驚かされている。あれも夢だったのかと何度思わされたことか。今のこの瞬間さえも本当なのかどうか疑わしい。

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虚構の人生 前書き

 ある本に「身の上話をいくつもでっち上げる]という話が書いてあった。人生一度きりというが、その気になれば、いくつでも増やすことができるという話。例えば、誰かに[自分は以前ニューヨークで新聞配達をしたことがあるんだ」と、架空の話をしてみる。同じ話を何度も繰り返すうちに、だんだんその気になってくるというのだ。之は面白い、今ある人生なんてそれと大差ないのかもしれないと思えるくらいに繰り返すのだという。

 このブログ、実はそのためのブログ。ここにいるのは、わたしだけど、これから書いていくのは、誰でもないみんな虚構の人生。どこかで現実の誰かとつながっているとは思うけど。

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