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火中取栗

 昔、一匹の猿がおなかをすかして、食べ物を探していた。その時、ちょうど人が栗を炒っている野を見つけた。栗は間もなく炒りあがるところだった。皮がはじけ、黄色い色の栗の肉が見えていて、いい香りが鼻を突いた。猿はよだれを垂らしながら、やはり栗が熱くて、やけどしそうだと思うと、手を出せなかった。
 ちょうど手をこまねいていたところ、一匹の子猫が庭で遊んでいるのを見つけた。そこで、サルは子猫に近づき、子猫を構って言った。
「へい!見てみろ、鍋の中の大きくてまん丸な栗だよ。お前、あれが取れるか?」
 負けず嫌いの子猫は自信たっぷりに言った。
「大したことないさ。見てろよ!」
 そう言うと、栗の持ち主が油断している間に、前足を鍋の中につっこみ、栗を一つ取り出した。あまりの熱さに子猫はみゃあみゃあと泣き出したが、我慢して、また一つ、また一つと取り出して地面に投げ捨てた。
 何もせずじっと見ていたサルは、その様子を見て、悠然と地面に落ちた栗を拾って、うまそうに食べたのだった。《中国故事「火中取栗」》

※本来は、ラ・フォンテーヌの寓話。中国では「火中取栗」という。日本では「火中の栗を拾う」という。

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